サマセット横の寿司・居酒屋「響」が新世界エリアのK11モール飲食店コリドーに移転、屋号を「神楽坂」に改め2026年3月28日に営業を開始した。



新しい店は日本人駐在員の減少が続く中1人でも気軽に食事やお酒を楽しめるようにテーブル席のスペースを減らしカウンターと個室の構成とした。
個室は5部屋あるがパーティションが取り外し可能で30人程度の宴会も可能だ。
トイレはさすがにバー経営経験者だけあって男性用便器も完備しておりもちろんウォッシュレット付きで非常に綺麗で快適。
「是だけでも行く理由になる」(日本人駐在員)との声も聞かれた。

また響で人気だった本格寿司も健在で中方の客層にはいわゆる日本式寿司カウンターの雰囲気が存分に楽しめる設計。
料理は響で人気のメニューや日本酒はもちろん、串焼きメニューを充実させ深夜帯は焼き鳥居酒屋として日本人の2次会需要を満たす。
「武漢日本酒の会」のメンバーによるとすでに新店第1回イベントを開催。各種お酒と料理は当たり前だが「響」の味がそのまま、店員も「響」で鍛えられたメンバーで快適なイベントだったようだ。







「響」のルーツは2011年までさかのぼる。
当時自動車関係各社の工場開業本格化前夜で各社オフィスも建設大道の新世界国貿ビルに開業したこともあり、日本人の主要居住エリアは新華路~花園道付近とシャングリラホテルエリアに集中、日本料理屋も循礼門や大智路、新華路の北側~花園道付近に集中していた。
上海で日本人生活誌の編集などに携わっていた現在の神楽坂経営者の女性は、日本人向けの飲食業のノウハウを仕事の中から学び、そのころ上海で知り合った先輩女性OLと一緒に帰漢し「シャングリラホテル」や「長野屋」に程近い場所に高雄路沿いにスナック「ライラック」を開店することになる。
当時は現地日系自動車会社の重役がシャングリラホテルに常駐していたこともあり、「ライラック」は自動車業界の社交場となり武漢を代表する飲食店に成長していった。
その後汇豪邸マンションやサマセットが次々に開業し、日本人居住区は新世界エリアに広がっていった。「ライラック」も分家※や姉妹店が複数開業。先述の女性経営者も友誼路にを「Ryo」を、現在の六本木Barのある創世紀広場に「Lounge16」を開店させた。
新世界エリアには汇豪邸マンションやラマダホテル、アジアホテルなど日本人の長期滞在に適した住居が多数存在し、一時は日本人約200人程度が居住していた。
「竹馬」や「丸美3号店」に加えその後「八雲」や「蕎鰻屋」「ないす」さらに「ROSE」を始めとするナイトクラブが汇豪邸マンションの南側のエリアに集中し始めた。
※分家:創世記広場のMORIS(閉店)や新華路のOASISなど

開発区とは異なり漢口ではこれまで人気日本料理屋とナイトクラブは場所が分断されていたが新世界エリアに日本料理屋とナイトクラブが集中したことで一気に夜の経済は活性化した。
当時騒音問題で「Ryo」を閉店、「Louonge16」のみで営業していた先述の女性経営者はそのシナジー効果に目を付け2019年末に「Louonge16」を閉鎖しサマセット横に日本料理屋「響」とバー「レインボー」を同じ並びに開業させた。
「響」は江漢北路で以前営業していた寿司屋「花蝶」の料理長をスカウトし本格寿司と日本酒を飲める店として日本人だけでなくアメリカ総領事館や韓国総領事館の外交官にも人気の店となった。
幸先の良いスタートから1か月後の2020年1月23日に武漢ロックダウンが開始される。
武漢コロナ禍で武漢市は外省からの来訪者・帰省者に14日間隔離を義務図けていたが食事は地元中華料理店「太子」を起用していた。「響」の料理長は以前「太子」で働いていたことからロックダウン期間中は「太子」で働いていた。この縁で2020年5月から始まった「湖北日本人会帰還チャーター便」の隔離弁当の提供を武漢市から「太子」経由で指定されることになり、さらにサマセットの地下にイオンが開業し買い物がてらに食事に来る日本人も多く訪れなんとか経営を維持することが出来たという。
「響」の南側にナイトクラブ「SAKURA」が開業し、一時は個室予約は常に埋まる大盛況となっていたが2023年頃になると汇豪邸マンションの老朽化と自動車関係駐在員の減少で、これまで新世界エリアに集中していた日本人居住区は新華路の越秀地区にも分散、徐々にサマセット付近への足が遠のき始めた。
「八雲」もそれに呼応して2024年に越秀に2号店を開店させた。
また汇豪邸マンションの南側再開発で一帯の飲食店は強制退去となったため2025年に「八雲」はK11に移転し新世界エリアの飲食店界隈は大きく変化した。
武漢市GDP成長に伴いスシローやサイゼリヤといったいわゆる総合日本料理屋ではなく寿司や洋食に特化した専門飲食店が開店相次いで開店、K11に移転した「八雲」も日本人だけでなく同ショッピングモールや武漢広場に来る高所得者が来店しこれまでの武漢の日本料理屋の客層が変化していた。
「響」もこの動きを受けこのたびK11内に移転することになり今後日本人対象の店から地元の高所得者も対象とする本格日本料理屋として営業することになった
■データ■
店名:居酒屋 神楽坂
住所:湖北省武汉市硚口区宝丰街道解放大道628号武汉K11购物艺术中心商业街星巴克旁边地図②
☎13871112628
営業時間 昼11:00-14:00 夜17:00~25:00
定休日:なし
予算 夜:150-280元/人 焼酎などボトルが安い
個室あり(4人部屋×4室、6人部屋x1室 8人部屋x1室。仕切り外すと32人収容可能)
日本語可能
日本発行クレジットカードOK

新しい新世界エリア地図






































































































































































