2022年6月26日に建設が開始され昨年2024年10月15日にテスト飛行を行った第3滑走路がいよいよ1月23日から供用される
第3滑走路は3200m幅60mと既存2本の滑走路よりやや短く機種も777、787まで対応となる(747やA380は不可)。
第2滑走路の東南側に既存滑走路と並行設置されラッシュ時の混雑と貨物機の渋滞を緩和させる。
これまで天河空港は第1滑走路を04L/22R,第2滑走路を04R/22Lとしていたが、第3滑走路の供用により下記に変更になっている
第1滑走路 04/22 3400m x 45m コンクリート ILS:II/I
第2滑走路 05L/23R 3600m x60m コンクリート ILS: III/I
第3滑走路 05R/23L 3200m x 45m アスファルト ILS ;I
天河空港は1995年に手狭になった武漢南湖空港(※1)に代わる民間空港として軍用空港「天河機場」の跡地に開港、その後第2ターミナルの拡張や高速道路の接続や地下鉄2号線の乗り入れなどで順調に旅客数・便数を拡大し、2017年8月に第3ターミナルの使用を開始。それまで第1ターミナルを使用していた国際線と第2ターミナルの国内線を全て第3ターミナルに集中させた。同時に孝感への近郊列車の地下駅の供用が開始された。
昨年2024年に閉鎖していた第2ターミナルをマイナーエアライン用に共用開始しており、シドニーなど長距離国際線との直行便を再開させるなどコロナ前の活気を取り戻しつつある。日本からも関空からの直行便はデイリー、成田からの直行便は2月14日より週5便体制となる。
また2025年第2四半期には第2ターミナル前にHoliday InnとCrown Plazaの2軒が開業予定。休日に空港ホテルで飛行機の離発着を見ながら過ごすという新しい余暇の楽しみ方が増えるかと。
なお新世界ホテルの前の立体交差が「航空路立体交差」と呼ばれているが、ラマダホテル北側から北東に伸びる航空路に由来している。航空路は武漢王家墩空港(※2)と現在のバー「六本木」(以前のLOUNGE16)の入るビルの横にあった武漢を代表するホテル「漢口飯店」を接続するメインの通りとなっていた。
※1:武漢南湖空港:かつて武昌南湖の西側にあった1995年の閉鎖までいわゆる「武漢空港」となっていた飛行場。筆者も以前出張は同空港を利用していた。1936年に軍用空港として建設が開始されたが1951年に民間空港となった。現在でも跡地付近は「南湖机場」という地名やバス停が残っている。
※2:武漢王家墩空港:かつて現在のCBD(フェアモントホテルやシェラトンホテル・ボーリング場がある場所)の場所にあった「漢口飛行場」と呼ばれた軍民共用空港。1931年「華人競馬場」の北側に建設されたが戦下で1993年に軍民共用となるまで軍用空港となっていた。1995年に現在の天河空港が開港し民間機使用は無くなり2007年に軍用空港は閉鎖となった。
